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水が止まんねえ!
蛇口から水が出てくるのを止める方法を、すっかり忘れてしまった為、水が出てくるのを止めることができず、そのためなんと蛇口から水が出続けているのです。
その結果として、僕は完全なパニック状態に陥りました。
完全なパニック状態に陥った僕は、便器の中に体の上半分を突っ込んで、さらに奥の方まで腕を突っ込んで、ザリガニがいないかどうかを、まず確かめました。
そして、ここにはザリガニなんていないということを知るや否や、僕は、便器自体に対する興味をすっかりなくしてしまい「もう僕には便器なんて必要ない」という言葉を、毛筆でわら半紙に書きなぐったのちに勢いよく部屋を飛び出しました。

部屋を飛び出すと外はもう夜で、隣の家の木製の板を張った屋根を、街灯のぺたっとした光が照らしていて、空気は少し冷えていました。
そうやって夜風に触れている内に、次第に落ち着きを取り戻した僕は、洗面所の水が流れっ放しであることを思い出して、急いで部屋に戻りました。
排水溝に流れる水の量より、蛇口から出る水の量の方が多いせいで、洗面台には水が溜まるばかりで、水位は上昇し、いよいよ溢れ出さんとしています。

僕はそんな様を眺めているうちに、このままでは、水が洗面台から溢れ出して、やがて日本は水没してしまうに違いないという危機感を覚えました。それと同時に、一種の愛国心みたいなものが、僕の心の中に沸々とわいてきて、僕は日本を守らなければならない、という気がしてきました。
僕は無能だし、使えない人間だし、そのくせ一丁前に屁は物凄く臭いし、社会に対して、全く有益でない存在です。でも今その僕が、日本を守ろうとがんばっています。
僕は多分、日本という国が好きです。確かに、なにか歪な感じというのは、あるのだろうし、それがわからないこともないけど< そういった感じを含めて、この国全体を覆っているムードが、全然嫌いじゃないのです。
だから僕は、この国を、愛をもって守ろうと強く心に決めて、洗面台に溜まった水を手ですくっては飲み、すくっては飲みました。こうすれば、洗面台に溜まった水の量が減るから、溢れ出る心配は無いはずです。

僕は兎に角、夢中で水を手ですくって飲み、すくっては飲み続けて、その後も、日本の為に水を手ですくっては飲み、すくっては飲み続けて、 5時間くらいが経過しました。
その時ふと、鏡に映る、水を手ですくって飲む自分の姿を見て僕は、僕のこの姿をビデオで撮影しておきたい、と思いました。そして、DVD化してリリースしたいとも思いました。

洗面台の水を手ですくっては飲み、すくっては飲む姿を収めた映像作品というのは、これまでになかったジャンルのアダルトムービーであるから、最初は皆、戸惑うことになりますが、やがて一部のアダルトビデオマニアや、一部の乾燥地帯に生息する水を欲している生物達の間で人気に火がついて、話題になって、マスコミで大々的に扱われることになり、結果僕はNHK国際映像作家賞で大賞を受賞します。そんなサクセスストーリーがもう目の前に続いていることを、そのとき僕は確信しました。

人間というのは呆れたもので、自分の国の滅亡が、一歩手前にひかえている時でさえ、自分の名誉のことや保身のことを考えてしまうようです。それは恥ずかしいことなのかも知れませんが、そんな風に、したたかに生きていくことが社会人にとっては重要なことなのであるということを、僕は、会社に勤めたこの二年間で、良くわかっていました。

だから僕は、日本のことは少しの間忘れることにして、新宿のヨドバシカメラに、ビデオカメラを買いに出かけたのですが、その途中で、水を止めるには水道栓を左にひねれば良いのだということを思い出し、家に帰って水道栓を左にひねりました。

水が止まりました。



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コメント
この記事へのコメント
途中で
読むのやめた
2005/10/11(火) 23:51:21 | URL | レイア #-[ 編集]
素敵w
2005/10/18(火) 12:23:05 | URL | #-[ 編集]
おまえはおれか
2005/10/18(火) 15:34:46 | URL | いいね #-[ 編集]
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